今は干からびる/唐草フウ
うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている
し を そっと ひらいて
し に じっと くるまれたい
わるく発熱した心が
おいおい、何言ってるんだと制御しようとするけど
今の私はさむくてまた燃えるから
歯ぎしりをしているんだろう
ボートに乗って漕いでいるんだけど
まあるくしか進めないでまた戻ってくる
苦虫を集めて蚕にしたら
気持ちのいい繭に囲まれるだろうか
すてるときは じぶんのつごうでポイ しても
すてられたら ひどくきずつく せめる くせに ね
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