ほんとうの選択/ボロレシート
 
すっかり痩せた財布を握り
コンビニでスイーツ買って
面接落ちたのごまかした
前より念入りな愛撫に紛れる
自分本位な執着心

ああ
まったく
貴女は無駄に生きてるよ
ほんとうは
逃げてもいいんだから

秋の始まり涼しい夜
明日からまたのんびり働くんだ
彼女の柔らかな頬に触れた

返された笑みは
待ち望んでいたもの全てで

守られているのが
どちらか明らかだった




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