虹色の実際に綺麗な魂が出る/なけま、たへるよんう゛くを
の複数色の光は、虹と成る。或るものを在らしめるには、全からく目による抽き出しが必要なのですよ。
「目の色変えて綺麗なものだとか、綺麗になった自分というのを求める連中には反吐が出る。実際やつらは魂から汚れていやがる。虹はなんで綺麗かって、幾つもを同時に持ってられるから、だろ?
「この場所はとても優しいばかりで、ゆっくりとではあるが僕という人間を莫迦に変える。血はこっそりと肋骨の隙間から僕を出ていくし、通らなかった場面を実際に在った事のように日記につけていた。幾日も無い最中にこれだけやられちまえば、この魂ももう前と同じそれではなく、前とは違う地獄へ行かされるのだろう。本だとかに耽り、二冊に繋がりを見て、その分光に目を傷め、大事な肩も学生の頃とは違う。ドネルケバブ。なにかどうにもならない死神の死神の鎌のような鎌が僕の肉をゆっくりと削ぎ、それはパンになってもう誰かの肉だ。気づかないままなにも失くなってゆく。もしこれで終わりなら、どうせならうんと綺麗な、虹で満たされた地獄へ。呪い。祝い。ひとつになれ。ずっと彼方の誰かと、僕は繋がっている。
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