色褪せたような夏/
夏川ゆう
夏は秋のように色が多くない
色褪せたような夏
爽やかという言葉が似合う
色が少なくても地味ではない
人々の心に印象づけるパワーがある
潮の香りが街を擽る
その擽ったさに耐えきれず
弾けるように夏を満喫
色褪せたような夏が濃く見える
時間ばかり過ぎていく
どの季節よりも早い気がする
アスファルトの色が異常に濃くて
色褪せたような夏には似合わない
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