しろみときみの二律背反(たまごかけごはん風味)/あおはらかんぴょう
 







「あの、ねえ、きみ、(白身はいらない)そういうから、すっかり慣れたのよその味に」



殻割りて ごはんにかける 黄身あらば 白身なきものと 君し思はば

惜しまるる しろみに罪は あらねども アナムネーシス・君の横顔

茜さす 黄身に映りし 君の影 たまごかけごはんは 空を飛べない



あゝ無心あゝただ無心でたまごかけごはんを喰ふ(むしゃ)




「ちょいときみ」
「ふと思ったんだけどもしかして」
「きみってそこなしのばか?なの?」









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