風船/はるな
 

あなたが息を吐くたびに
わたしが息を吸うこと
あと何度めで気付かれるだろう
ちぎれかけた紐
抜けかけた柵
割れそうな風船
コップのふちに集まる悲しみ
こぼれかけ続けて
すっかりわからなくなってしまいました
息を吸っているのか吐いているのか
わからなくなってしまいました
濡れていくのか、
渇いていくのか
わからなく
なっていました


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