言葉と思い/……とある蛙
 
言葉に表せない思いは
ため息で足元に落とせばよい
言葉に表しても伝わらない思いは
自分で口を開けて呑み込めばよい

いつも思いを言葉で包み込もうとした
言葉に包まれた思いは変色してしまい
自分の手の平にあった思いとは
随分違ったものになってしまう。

最近女房が言う
詩を書くのなら
歌になる詩を書いて欲しい
言葉だけでは嘘になってしまう

所詮という言い訳を何回使ってきただろう
なるようにしかならない
と いつも言ってはいなかったか
耳元で囁く者など皆無だったのに
女房は呟く

言葉だけでは嘘になってしまう。
嘘に聞こえてしまう
詩を書くなら
歌にな
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