あまりかわ/
花形新次
捻れているのは
心じゃないわ
あんたの言いたいことは
分かってる
だってあたいが
生まれたままの姿になったとき
先ず目が行くのは
そこだもの
あんたは
それを心の表れと言った
違う、違うわ
そうじゃない
あたい捻れてなんかない
三畳一間の小さな下宿
窓の下には
あまりかわ
あたいの涙が流れてく
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