さようならもつたえなかった/
朧月
あなたにあえないのと
もういないのとはちがう
そんな簡単なことに
今さらきづく
叔母の悲報をきいて
しぬってそういうことなんだね
うわのそらで君のこえをきいた
ふいにふれたくなった
君のてに
私のてに
温度があるうちに
はなればなれになる
いつかが
今日ではないことに
安堵しながら
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