箱庭にて この大きな山門より/黒ヱ
 
を撫でて ひと筋 さよなら

思い出
「対岸に立つ 群雨 降り注ぐ
 互いが互いを 求め合う 真意も見れず
 一つ一つ大切に 私を眺めては
 至極 当然の重きを抱く」

この望みを植えても 埋まるまま固くなる
「そう ふたりの明日を 思い浮かべても」
己の意味も知らないまま
陰は濃くなり また見えぬものを揺らす

いつかの願い
「あなたの 一言が聞こえませんように」





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