一寸先は闇/opus
 
君に肯定してもらって
ふふっと笑って
振り返ったら
そこは闇

君の光はすでに霧散し、
もう見えない
そして、
また肯定を求める

繰り返される肯定は
段々と嘘を孕み
(認識と現実とエゴの混沌)
ヒステリックな空気の振動が
肉を抉る

見開いた目は
過去を纏いながら
広がる世界を掴むけど
感触を感じられなくて
無茶をする
そうして、
傷つける

それなら、
離れてしまえばいいのに
それが出来ないのは
そうしてしまえば
そこに光が無いから

僕らはそうして
限界までお互いを傷つけ合う
もちろん途中でそれは起きてしまうかもしれない
途中で

僕らはわがままだ
自分を押し付け合う
自分は譲歩しているという
エゴを含みながら

ただ、
その中で、
僕の心からの君への肯定が
生まれた時、
抗えぬ温もりが体を包む
それは段々と強度を増すんだ

でも、
そんな事知ってるだろ
だから、
もうちょっと
心を許せよ


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