あきら/うまれたひ/かんな
 



ちちとはは
ふたり
きみがうまれたあとなぜか
はじめててを
つなぎあったひのはなしをした

ゆうこくのうみに
むかってあるきだしたあのとき
べんちにすわってふたり
こどうがきこえ
ゆっくりときすをかわした

さいげつがたち
きみがおなかにやどって
うれしないた、あのひも
やはりてとてをにぎりしめ
ぬくもりをたしかめた

おぼえているかな
おぼえているよ

きおく
ふたしかだけれどたいせつな
これからきみとも
いっしょにきずいていこう
ちちとははときみと

かたればきりがない
かたちにはしにくい
だからだいじなのだということ

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