かなしみ/
あおい満月
地上に戻れるのはいつか
唯一残ったものが
右手に握ったペンならば
わたしたちは書こう
哀しみを
愛すべき哀しみを
今もどくどくとあふれている
血のなかで
ことばのなかで
見つけられるものが
あるとするなら
一粒の深く光る希望だ
負の連鎖を断ち切り
空へ繋げるために
わたしたちは何度でも
生まれ変わる。
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