此処は館/朝焼彩茜色
 


世界平和を祈っている
定義は足並みを揃えたくても個性が並ぶ 此処は館

個々の定規で懸命に幅をとってゆく

両腕を反りながら翼に相成る

愛を祈っている
人間のDNAに余分についてきた無智を踏んで駆け上がる螺旋

2人で1つのような銀河

上にしか下がりもしない

仄かを厳かに生きてゆく

世界平和を祈っていると 祈りの最上級と淡白に変わらない輩の館と

愛の渦の中にも関わらず 交差するだけ差し伸べる手を自ら疑う臆病

その為に生きているのに 電磁波しか飛ばせないでいる諳んじる言葉

此処は館
大きな館
冷めた館

それでも それしか できない
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