約束の糸/あおい満月
ひとつの約束と
約束が、
重なりあって
運命を生む。
人はただ、
その儚い糸を信じて
結ばれる。
出会いとは、
瞬間とは、
重なりあった約束の囁き。
夜空に輝く星
その星の後ろで
血が流れるなら
約束の糸が燃える様が
互いの肉体を傷つけあうなら
傷つけ合わない運命はない。
傷つけあって
流した血のぬくもりを愛と呼ぶ。
糸が切れて、
新しい糸が出来るとき
わたしはひとつ、
手のひらのなかに
いのちを宿した。
今日も新たな約束たちが生まれて
この地球をつくる。
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