兎の代わりに/
えりん
月も見えない無音の夜空
これでは兎も跳ねられぬ
兎も跳ねない夜ならば
街の灯りを提灯に
代わりに私が軽やかに
ぴょんと一跳ねいたしましょう
跳んで向かった道の先
こちらにおいでと手招きの
微笑むあなたが居りました
次の月夜になる日まで
二人仲良く手をとって
踊り続けて過ごしましょう
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