せっくすでは/楽歌
 


繰り返しては、天井に恨みがましい視線を投げつけるばかり

どうしたらいいのさって、思ったよ
そしたら、まさに、その瞬間に
どうしたらいいのよって、声が聴こえて
あぁ、あぁ、あまりのうれしさに
ぼくは笑ってしまうのです
ほんとうに、救いようがないなぁ

ふてくされて、布団を頭まで被って
ねぇ、ほら、月明かりがきれいだね
って、言えずに、
おやすみを、カーテンの裏っ側に、そっと



せっくすでは、わかりあえないなにかをさがして
ぼくは、おなにーする
ばかって、ばかっていってよ

布団の向こう、数センチ先の君のくちびる

ぼくはよろこびとむなしさをしゃせいする

ぼくは、よろこびと、むなしさを、
しゃせい、する
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