未来の私 過去の私 底の時の反応はいつも同じだった 偶然の出会い/陽向
似た者同士の女二人 未来からやってきた
別々の未来からやってきたが
よく見ると お互い 自分自身だと気付いた
出会ったのは公園 二人ともあの頃の別々の彼と一緒にいた
時間は歪んで 過去も今も未来も分からなくなった
共通していたのは お弁当を作っていたこと
相手が自分自身だと気づいているのに
声を掛けられない二人
彼はどうしたの? と聞く 彼はどうしたの? と聞く
うん うん お互い自分を見ながら 同じ反応してるわと思った
それは過去を見ているようだった
それは今を見ているようだった
こんな人生だったら もうやめてしまおうか と
過去も今
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)