あの頃を探しに/
ハァモニィベル
夏の次が秋だったあの頃を探しに
ぼくは今、 油切れの車輪を引き摺ったまま
秋の消息を訪ねて旅に立つ
窓枠の中でそっと にこやかに手を振り
石のような白い空に はぐれてゆく僕の影を
君は遠くで仰ぎながら ただ
皺枯れたこのこころの この馬嘶きを
君は耳のどの辺りに いま聴いているのか
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