時代と世界/吉岡ペペロ
 
最近本屋はこのあたりには大きな本屋さんしかない

薬局もそうレコード屋もそうだ

時代なんだろう

散髪屋さんや喫茶店なんかはがんばっているが


昨日うれしいことがあった

この10年本屋さんに寄るたびにその作家の新刊を探している

それが昨日久しぶりにあった

インド系アメリカ人でいまはローマ在住のその作家

世界に通用する文学を書くその作家

世界に通用するとは

自国特有の文化を描いてひとに共通する悲しみや孤独やあたたかさを描けていることだ

それが可能であり当たり前であり

それを仕事とする作家であるために生きているその作家に憧れている








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