無題/梓ゆい
 
覚悟は、出来ていた。

凍りつく雪山の登山のように

赤が青に変わる現実も

永遠と言い聞かされた。。。

ぶっとい首輪をはめられて

(行かせまい・決して行かせまい。)と

周りを囲む長い腕が

テントを作るかの様に影を広げ

切れてしまうだけの大きな鎖で

血眼になって暴れ狂う仔犬を

乱暴に巻きつけて行く・・・・。

(色ついたつぼみと引き換えに、女の子になるためのピンクを辞めた・・・・。)

(何も言わずにバイトに明け暮れて、毎晩毎晩・・・・金銭守だった叔母のように

銀の硬貨をちびちび数えることが、卒業アルバムの1ページになった・・・・
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