ホテル街/梓ゆい
落胆する声を聞き
見え隠れする感情に
「会いたい。。」の一言を飲み込んだ・・・・。
不確かな勘違いでこみ上げる羞恥心は
臆病者の烙印を押して
時折私を追う両目を見つめながら
ほんの少しだけ
ほんの少しだけ触れるキスをねだる・・・・。
(強引に手を引かれ、早足でさまよう円山町。)
このまま・委ねて良いという返答の変わりに・強く強く・手を握り返した・・・・。
するすると落ちる滴が
血管を通り越して
お互いの体温と混じり合いながら
重ねた唇と呼吸を
肌に刻む・・・・。
(確かめるべきか?黙るべきかを?)を問うて
掌の上で
女になる私の心臓は
血を絞り取られ
肉や骨と共に煮込まれながら
男の口の中へ消えてゆく・・・・。
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