動乱(真夜中にこそ放たれる)/ホロウ・シカエルボク
 
状態はなかなかのもんだぜ、適切な状態に潜り込むことが出来るんだ、目を覚まし、耳を澄ませていると…もはや真夜中の歌なんて飽きるくらいに繰り返してきたっていうのにね…だけどそう、結局のところその時間に戻ってきてしまうんだ、思うに俺の身体はそうしたものを無意識に求めてしまうらしい、目を凝らしても見えないもの、耳をそばだてても聞こえないもの、そんなものを捕らえる為の合図がここにはあるんだ、だからそう、簡単に終わらせる訳にはいかないぜ、だからそう、知った風な口をきくわけにはいかないんだ、俺は五感が聞いた言葉しか信用しようと思わないからさ、そうだぜ、ひとつを潰されたらもうひとつのやり方に手をかければいいのさ、どんなやり方をしたってきっとそいつは運命という冠の元にきっと姿を現してくるはずさ…







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