秘話/間村長
 
バスに嫌われて
長々と道路を歩くと
軍鶏に辿り着く
軍鶏と言う名前のトラックが
走って居ただけの事
黒くスプレーされて居る
「軍鶏」の文字

トラックの荷台で
「王朝残酷史」を読んで居る
蚊が本の紙にへばり付く
ふいに少女の声だけが
音波の様に私の湖に到着して
私の牛たちを皆殺しにして笑いだけを残して消えた

家にようやく辿り着く
テレビではバレーのアタックばかり
やって居る。
秘話を語る議員ばかりが
居るのだった
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