お日さまの絵/まーつん
る
私たちの
内面を映し出す
鏡のように
多くの場合
現実はみすぼらしい
だが、
言葉から始まる
行為があり
すべての言葉が
汚れている訳ではない
小さな希望の呟きが
心の汚れを落とすなら
その
細やかな行いが
現実を変えていくなら
美しい言葉が、あってもいい
まだ見ぬ世界を
描く言葉が
あってもいい
暗い部屋に灯す
明かりのように
…光の正体を
科学はまだ突き止めていない
それは重さも形もなく
ただ闇に隠されたものを
照らし出すだけ
理性では
捕まえられない存在が
この世界には
確かにあるのだ
今日、
僕は表で泣いた
だから、笑える詩を書こう
今日、
外は土砂降りだった
だから、お日さまの絵を描こう
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