閃輝性暗転/opus
 
正しさの塊
流される風にのって
肌を破壊する
ボロボロと零れて
固まり形を成す
そいつが言うんだ
「気持ち悪い」

目が見開かれて
こちらを見る
(見るな)
純真な言葉が呟かれる
(煩い)
無邪気に笑う
(目障りだ)

僕の体中は
毛に覆われ
黒々としている
目だけがギョロギョロと
彷徨い
鏡の奥から
此方を見ている

僕だろ?
いや、違う
変わったんだ
いや、変わってなどいない
それは僕さ
違う、それは過去だ
永遠に戻る事のない
過去だ
それでも、
君は僕さ
その証拠に

脂汗が吹き出る
髪は乱れ
臭いがたちこめる
(臭い‼)

人々が僕を避ける
人々が此方を見ている
糾弾する声が聞こえる

目の前が何も見えなくなる
頭痛がする
吐く

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