独り/
きとり
境内にぽつんと座っていた。
夕方になって探しに来た祖母を見て
奇妙な顔をして見せたそうだ。
————独りになること、
それは何より怖いこと————
私は今でもそう思う。
あれより怖いと思ったことは一度としてない。
戻る
編
削
Point
(1)