笛吹き少年の行くえ(8)/Giton
 
行繰り返して強調しているのが主な変更点で、“刈り込み”に関しては、大きな変化はありません:


   下書稿(四)手入れ(2)  〔A〕+〔B〕

    雪 峡

 塵のごと小鳥なきすぎ
 ほこ杉の峡の奥より
 あやしくも鳴るやみ神楽
 いみじくも鳴るやみ神楽

 たゞ深し天の青原
 雲が燃す白金環と
 白金の黒の窟を
 日天子奔せ出でたまふ


つまり、〔A〕断片にあった「口碑」──少年が雪崩に遭って命を落としたという言い伝えは、〔B〕断片の「神楽」と「日天子」登場場面が、その上に“貼り付け”られて、隠蔽されたままです。

そうすると、上の最終形で、〔A
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