笛吹き少年の行くえ(4)/Giton
 
氏の説。なお、〔松の針はいま白光に溶ける〕は、『心象スケッチ 春と修羅』収録の作品「春と修羅」及び「松の針」、『冬のスケッチ』中の「修羅白日」と関連が深く、重要な作品と思われますが、これを取り上げた研究はほとんどないのが現状です。}ものです。

薄い雲の向こうに太陽が没すると、“光環”──「白金環」が現れます。ふたたび太陽が雲から出てきて、にぶく「水銀色」に光っています。こうして、太陽の前を「横雲」が通過するたびに、同じ変化が繰り返されます。

なお、この詩自体の内容には、いまは深入りしないでおきたいと思います。

“光環”と似た大気現象は、ほかにも、“日暈(にちうん,ひがさ)”“幻日
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