笛吹き少年の行くえ(3)/Giton
 
)」の手入れ形に対して付けられています。}
つまり、この最終形は、第一段階の完成稿に対して、さらに手が加えられた途中のすがた──もし作者が病死しなければ、さらに手が加えられていたはずのもの──と言えるのでしょう。

そのように考えれば、↑このテキストを、最終的な定稿であるかのように絶対視することはできない、と私たちは思わなくてはなりません。。。

第1連で、矛のように突き立った杉林の峡谷の奥から聞こえてくる神楽(かぐら)の音が「あやしくも鳴る」「いみじくも鳴る」と表現されます。

そして、第2連では、この神楽の音を背景に、雲のうしろに隠れていた太陽(日天子)が、あわてて走るよう
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