笛吹き少年の行くえ(3)/Giton
招き迎え、生命力の強化を祈願した鎮魂の儀式が、神楽の起源です。」}
しかし、それにしては、第1連の「み神楽」は、おぞましすぎはしないでしょうか?
しかも、それが宮中祭祀だということになれば‥‥
「いみじくも」は、“すばらしくも”という意味にも取れなくはありませんが、「忌みじ」のもともとの意味は、「忌む」、つまり神々をタブーとして恐れることから来ています。
雲から「奔り出て」くる太陽の姿も、神々しいというよりは、岩戸を突き破って転げ落ちてくるようで、“正しさ”の仮面をかなぐり棄てた破壊力のイメージではないでしょうか?
ともかく、この詩は、手放しで喜べない要素をたたえています。
そこで、第2連に現れた「白金環」と「白金黒」という用語について、説明しておいたほうがよいでしょう(つづく)
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