去らば彼方/楽歌
進化か滅亡かを問うように降り立つエグリゴリ。
躊躇いもなく滅亡を選ぶわたしの眼球を優しく抉りとり、
扱いは丁寧に行間へと押し込み圧壊。
視覚も聴覚も総ては脳の管制下。
見えるものだけしか見えぬ停滞する愚鈍の慣性じゃ、
蟻の背伸びほどしか上がらぬ成果。
がらんどうの脳内に
勇気の雫を一滴だけそっと、
滲ませては誰かの言葉、
拾い集めて書き連ねるだけの簡易的なmethod。
何も得ずに棄てていくだけのAnotherDays。
だから無から有を産み出せぬままのわたしです。
(創造力を磨いてのち、また生まれ変わってみてはいかがでしょうか?)
微笑みを浮かべるのは葬送曲の担い手たち。
追うべきあなたは、もう別の姿へと変遷し、
ただそこに、音とわたしを置き去りにして飛び去る鋼鉄の翼。
あなたにとってそこは、
疾うに通過点でした。
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