百鬼繚乱 < 2 >/nonya
の壁として
*
NOPPERABOU (のっぺらぼう)
モノとコトが溢れすぎていて
嫌になる
何処を歩いても躓いたり振り回されたり
限られた時間しか与えられていないのに
どうして
こうも難しく生きようとするんだろう
人って
もしも明日目覚めた時にモノとコトが
キレイさっぱり
初期化したみたいに消えていたら
みんな怖じ気づいて固まってしまうんだろう
せっかく
本当の自由を手にいれるチャンスなのにね
わたしならまっさらな今日の片隅に
雲に似せた眉を描いて
空の色の瞳を描いて
丘の高さの鼻を描いて
心地好くせせらぐ口を描
[次のページ]
戻る 編 削 Point(25)