百鬼繚乱 < 2 >/nonya
 
の壁として





NOPPERABOU (のっぺらぼう)


モノとコトが溢れすぎていて
嫌になる
何処を歩いても躓いたり振り回されたり

限られた時間しか与えられていないのに
どうして
こうも難しく生きようとするんだろう

人って

もしも明日目覚めた時にモノとコトが
キレイさっぱり
初期化したみたいに消えていたら

みんな怖じ気づいて固まってしまうんだろう
せっかく
本当の自由を手にいれるチャンスなのにね

わたしならまっさらな今日の片隅に
雲に似せた眉を描いて
空の色の瞳を描いて
丘の高さの鼻を描いて
心地好くせせらぐ口を描
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