山元よしお/馬野ミキ
 
とおっさんはにわかに消えていった
寂しそうたであった
「ここだって宇宙だろう 関係ないところなんてないじゃないか」
おっさんはそう言って消えた

雨足は強さを増した
しばらくすると小学一年の息子が帰ってきた
ずぶ濡れであった
服を脱がせ靴と帽子をサーキュレーターで乾かす準備をした
息子は自分で風呂を沸かして湯船で温まった
今ではボタン1つで、まあ2つか 2つで湯がわくのである
風呂から出て息子は3DSをはじめた
息子は学校での出来事はほとんど喋らない。
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