夜更けの紙相撲 夏の墓/
そらの珊瑚
も思ったり。
それにしても野菜の高いことこのうえない。ほうれん草が298円って……。手が出なかった。新米は意外と安かったが、これから先はどうなのだろう。
スーパーマーケットからの帰り道、黄金色の稲穂がこうべをたれている風景があった。泥があった。蛙がいた。小さな生き物がいた、夏。今は田んぼの水が抜かれ、それら命は眠りについているのだろう。
実りと祈りというものはどこか似ているなあと思うのだった。秋の気配。
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