地下鉄のホーム/
凍月
暗い地下鉄のホーム
僕と何人か
電車が前触れもなく現れ
乗ろうとした僕を
彼らは止める
「お前にはまだ早い」
瞬きの後
消えた電車
吹き抜ける、冷たい冷たい地下の風
いつもの駅に戻るため
反対側への階段を上る
改札も何もなく
ホームに着いて向かいを見ると
そこには誰もいない
目が覚めて
そこはいつもの駅で
いつものホーム
流れる人、立ち止まる僕
地下鉄?
あれは何処の地下鉄だろうか?
彼らは一体、誰だったのか
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