正義多面体/……とある蛙
 
どいうのは世迷い言でしか無く、分かりきった結末なのだ。
それにもかかわらず恥知らずな人間 つまり、正義を顔の前にぶら下げた人間は他人のケツの穴が臭いと喚き散らす。もちろんそいつが他人のケツの穴の匂いなど嗅いだわけもなく、他人のケツの穴とは自分が目の前にぶら下げている正義とやらと同じ匂いである。
 そして、臭いと騒いでいる人間の世迷い言をそのまま世間に撒き散らして、自分で撒き散らされた世迷い言の欠片を集めて裏付けとしている。
 したがって、何ら正義であることの根拠とならない。その程度の歪んだ正義も声が大きければ通用するのだ。それが世間である。

 大体知ったようなことを口にして悦に入ってい
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