ある人たち/……とある蛙
最近は誰も友人だと思って付き合うことはやめている。
友人は結果であって、作り出すものではない
と 最近気づいた還暦の爺さんがここにいる。
(詩人)
場末の神話から時間と空間を引っ張り出してきて
自分の居場所を作ってはみたものの
他に追随する者もなく
いつも独りぼっちで膝小僧を抱えている
もちろん そこには彼の望む光は差さない。
自分のフィールドで戦うこと
否
歪んだ笑顔を作り冷笑すること
それだけが唯一のプライド維持装置になっている
最近 そんな者たちも詩人を名乗っている。
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