ほんとは/こしごえ
 


うそをつきます
といってさいごにうそをついた
うそがかそうされて
あおいそらへ
ひとすじのけむりとなりのぼってゆき
たいきちゅうのすいぶんとむすびつき
しろいくもとなりました。

うそをつかれたわたしは
ちぢこまっているそのうそを
あいようまんねんひつでしろいかみにきろくしました
きろくしたかみをよっつにおりたたんでから
あてなふめいのふうとうにふうにゅうし
いつのじだいかはんべつできない
ゆうびんきってをしっとりとはりつけた
うそのふうしょを
まるいぽすとにとうかんしました
いつのじだいのどこにゆきついても
それは
うそのなかのうそ。

このから
[次のページ]
戻る   Point(0)