殺戮機械/凍月
で面倒で
頭の螺子は外れてる
やっぱりだめかな……
それでも
人を好きになっても良いと
言ってくれる人がいるなら……
それが君なら……
この狂った自分だから
他人が全員敵に見えたりするけれど
もしも世界の全てが敵に思えるような瞬間の中でも
僕を受け入れてくれるのが君ならば
君だけは違うと解るだろう
だから僕は生きてゆけるのだろう
もしも僕に価値を与えてくれたのが君ならば
君を無価値だと言う輩が現れた時
骨の軋みが聞こえるまで殴らせてもらおうか
もし世界が僕に敵対していようと
君が僕を赦すのならそれでいい
だけど
もしも世界全てが君の敵になるような事があるならば
死んででも世界をガラクタに変えてやる
その時は
僕は君の騎士ではなく
盾でも砦でも鎧でもなく
君を守る為だけに駆動する
殺戮機械にでもなってやる
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