離島/梅昆布茶
 
辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が
それだけで生きて行けるエッセンスが

ニューヨークやパリの女いじょうに
解放されたレディが大股で歩いていたり

古老の語る伝承が文字をもたない
こころの世界をかたる

エクソダス何処へ脱出するのか
移民のうたはモーゼさえ必要としない

生きるすべをしらない専門家をふやすこと
ぼくらは分散してしまった

ただ離島が頑なに
なにかをまもっているような気がするのだ






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