感性で読みとく現代詩:「夏の光に」/
あい
ふと未知なる世界への誘いを感じたのでしょう。それからようやく「きみのからだ」をみつけます。「心」を愛するための「からだ」を。そして「病気のように冷たい光」を宿す雨をたくわえた、女性性の象徴である長い髪の毛を首に巻きつける、ということ。まるで首を絞めているようです。この死のイメージはふたつの肉体の交わりの意味を強めると同時に、詩的主体が肉体を超えた寂しさや孤独の共鳴を願っていることも示しているように思えます。
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