彼女について知っている2・3の事柄/浩一
 
2014年、30歳の夏に
彼女は
こころの半分を、お空にもっていかれてしまった

未婚のまま
卵巣がんと子宮体がんのため、子宮と
卵巣全摘出手術をうけたのだ

生きることに必死だった

もともと痩せ気味ではあったが
治療中の体重は36キロくらいまで落ち
すべてが恐怖に感じられた

経過観察にはいってからは
なかなかこころが平安にならなかったけれど
病気になって出会ったひと
そして詩を書いていて出会ったひと
それらの人々との繋がりを糧に
辛い思い出も宝物にできる日がいつか必ずくる
と固く信じている

暗い内容の詩も多いけど
自分のことは好きではないけれど
自分が書いた詩の中には好きなものもあり
それをひとつの個性として捉えてもらえたら
うれしいな

彼女について知っている2・3の事柄

もっていかれた こころの半分もほら
もうすぐもどってくる
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