11/きるぷ
 
二人称だった、ぼくは今日。涼しく朝には吹いた。それを感じた。風を。歩いて、まだわからない。なんのために?思うとそうだ。風を。猫はまだあそこで寝てる。ソーダ、記憶。島の。歩いて鉄条網、看板を、ぼくはわからない。思い出してる。その日、乗っていた。音がして、飛んでいた。とんびが輪を。何度も何度も。寄せて、そうして乗っていた。歩いていた。しらす干し。匂いがして、来た。終わろうとしていたのか。意味もなく、ありようも。何度も、島の。あなたが、風の、吹いた、匂いがして、来ようとしていた。引いて、いて、そこに何度も。飛沫を今日は歩いて向かった。その奥に光る眼の、風鈴が錠前をおじさんの同じ場所で。風を。バスの。何度
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