日時計/梅昆布茶
 
生活という書式をたちあげる
ブラインドの隙間から
僕の一日がやってきたならば

年月という埃をまとわせ
洗濯機からまっさらな振りをしてでてくる
洗いざらしの理想

ベンジャミンフランクリンの凧
E=mc2
コペルニクスの朝餉

瞬間をつかまえきれないで
前走車も後続車もない
乾いた航続距離を測る

ハッブル宇宙望遠鏡は
24時間営業で次元のむこうを覗こうとして
いつまでも永遠にとどかない

そんな夏の日
壊れた時計をいじっている
ひまわりといっしょに日時計になる

戻る   Point(16)