きょうき/シギ
 
ぱすてるからーで ぬりつぶした
あの かなしいひびは

ぼくのてのひらから とびだしてしまった

ぼくが ぱすてるからーで ぬりつぶしたのは
きれいになったら わらえるのだと おもったから

はなはないていた そらはさけんでいた

 「こんなことをしたかったわけじゃない」

せかいは こわれていた
それでも その つぎのひには たいようがのぼり
はなは かぜに ゆれ  そらは あおかった

せかいは いつだって なにもない ふりだ

ぱすてるからーで ぬりつぶした
あの かなしいひびは
ぼくの てのひらから とびだした

ぼくは わすれようと おもった
わすれられると おもった
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