針/
天地無用
四日後
銀の風船を
腰に繋ぎ止め
兵隊はやってくる
ずっと街で
警報器が鳴って
現場の一角で
野次馬が騒ぐも
いそいそと
消防隊は
ホースを巻き上げ
ぼやだったと
笑いあう
しばらくして
見覚えはないかと
うろつく巡査が
手配写真を手に
火を放つ者が
とそう呟いては
しきりに
通報を促す
山々を
夕焼けが落ちて
電線に鳥が
数えきれない
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