高校受験/クナリ
 

塾が閉まるぎりぎりまで
あなたと競うように
居残り勉強を続けていた

たった二人で閉じこもっていた夜の教室
そのためだけに生きていたような半年間
あなたにだけは負けてなるものか、と
あなたに顧みられないような私になるものか、と
机にかじりついていた半年間

あの時はまだ
恋ではなかった

確かにまだ
恋ではなかった

どんな誤解も
決してしないで

あの時は、
まだ、
恋ではなかったということ

今は泣きそうだよ。

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