雨は降り止マズ/アラガイs
、と一気飲みした場所なんて校舎の運動場くらいしか頭には思い浮かばないだろう。ウサギ小屋の端にあった下水道の中を覗けばお天気お姉さんが予想する一枚のお札がすでに濡れたまま放置されて留まっていたんだおかあさんと一緒にね。あの日もきっと暑い一日のはずだった。もう忘れたかい。
無作為に雑草が伸びた庭には萎れたギボウシの葉が干からびて乾き、土の中を探れば共に過ごした動物たちの記憶が眠っているから、ついつい思い出しても自然とよみがえるのは晴れた日の出来事よりも何故か意味もなく走り去っては雨降りに耽る、君たちと言えば散々使い回しただけで何も残らずに役目を終えた印刷の文字盤やタスマニアペットライン。土砂崩れを心
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