妄信する肢体 ☆/atsuchan69
 
彼らは、けして日々の安穏を知らなかった
 いや、
擬人化した爆弾そのものは
あの夏の日を、とうの昔に忘れてしまっていたのだが

 リトルボーイ、
 ファットマン、
 君たちはこの世に生まれ
 そして起爆装置は驚くべきほど誠実だった

 起爆装置は、病んだ肢体の我々の妄信だった
 ドイツ生まれのリトルボーイ。
 設計図を描いたのも、まさに我々のうちの一人だった
 あの、夏の日は、まさに地獄の最深部だった

やがて大地の果てから果てを巡り、
戦争と戦争を渡り歩く火器のビジネスマン
瞳孔の散大した麻薬中毒の将軍、
誰とでも平気で寝る女たちを躍らせて

平和なときに
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